UTSUWA & LIVINGWARE STROLL ストロール

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【6/2(火) 21:00〜 掲載スタート】

*枯淡釉作品 4種類
(マウンテンマグ / 蕎麦猪口 /5寸角皿 / 取り鉢)
*柞灰マグ
計5種類の追加入荷作品を掲載いたします。

前回はあっという間に完売してしまった器たち。また環さんにお願いして沢山届けていただきましたので、ぜひまたご覧いただけると嬉しいです。

今回のオンライン個展では、3回に分けて掲載を行います。
ちなみに3回目は、錆銀彩作品の追加入荷分と、白泥作品(白泥灰釉マグ・白泥スタッキングマグ・白泥灰釉スープボウル)を掲載いたします。掲載時期は6月中頃を予定しております。

6/2の追加入荷分をご注文の方で、3回目の掲載をご覧になった後の発送をご希望の方は、ご注文時に備考欄にお書き添えください。ご注文が分かれましてもお品を全て同梱してお送りさせていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

さて、店舗も明日6月からはアポイント制ではなく、通常営業(でも不定休です)に戻ります。
店舗でも環さんの作品をご覧いただけるようご用意しましたので、ぜひご来店ください。

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今回、マグカップのご購入と合わせて、1+0(イチタスゼロ)オリジナル珈琲豆と、クッキー缶をセットにしたギフトボックスの販売をご用意しております。
(マグカップはまた改めてご紹介します)

お菓子をご用意くださるのは、岡山でパンと料理のお教室を主宰されているCampagne の加藤佳奈子さん。
クッキーの種類は
*黒胡椒チーズ
*カフェペカン
*クリキュイット(アーモンドとヘーゼルのメレンゲ菓子)
*スペキュロス
*バターガレット
の5種。
チーズと胡椒の相性、コーヒーとナッツのほろ苦さ、ピリっと効いたスパイス。シンプルな味わいと後味の良さ、それぞれに記憶に残る美味しさです。
食感と風味の違いを楽しみつつ、環さんのマグと珈琲で楽しいひとときを過ごしていただけますように。

佳奈子さんは伊藤ご夫妻とも親交があり、私たちもなにかとご縁を感じていた方。本当は今回の展示会のイベントとしてお食事会をお願いしていました。これもまた延期に。来年のお楽しみとなりました。

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伊藤環
枯淡釉 マウンテンマグ
径7.2×高さ10センチ
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)
*マグをお求めの方は、1+0珈琲とatelier campagneのクッキーをセットにギフトボックスのご用意もございます。詳しくは弊店のオンラインストア、「伊藤環オンライン個展」のページをご覧ください

環さんはとても沢山のマグを作られています。同じ作品でも、過去に制作されたものからサイズやバランスが少しずつ移行していくものも。
底から口に向かって窄まった形。底の膨らみ。
この「マウンテンマグ」と名付けられた独特なデザインは、なにかイメージするものが基にあったのか、お話を伺いました。

(以下、環さんのお話です)
「マウンテンマグ」
私の頭の中に浮かんだ最初のマグカップと言えばキャンプで登場する2層式のステンレス製のマグでした。
今から30年近く前の話しです。
お尻の部分が安定するようにぷくっと膨らんだ形がお気に入りで、実際に学生時代一人暮らしでも使っていました。

20代前半に実家の窯元に戻り、最初に作ったマグカップは、そのステンレスマグを写したもので、現在のマウンテンマグの土台として誕生したわけです。
当時はひと回り小さいサイズで、もっとずんぐりしていました。
その頃を思い出しますと、秋から冬に向かう肌寒くなる季節で、冷めにくくする為と、それまで見た事の無い形をと云う若気の至りで口に向かって閉じていく、所謂山形の形を作り始めていたと記憶しております。
高台からの立ち上がりは、ステンレスマグを踏襲しぷくっと膨らんだお尻でした。

ある日、実家の窯元で筆筒花入れという桃山時代の花器を習って作っていた時でした。
高台からの立ち上がりに緊張感を持たす為にエッジが効いた古典的なデザインが、マグにも使えるのでは…と考えたのです。それが現在に繋がるマウンテンマグの2歩目となりました。
それからブラッシュアップを続け、現在もそれは続いております。

最近では口を閉じた形のマグはよく見かけるようになりました。若い作家さんが作られたこの様な形のマグを、とあるお店の方の説明文の中で”マウンテン型”と称される一文を見た時は、カテゴライズされるのは複雑ではありますが、このマグが市民権を得たのだと実に感慨深い思いでした。

余談ではありますが、原型となったステンレスマグを写したデザインですが、地味に枝葉を伸ばし今でも気が向いたら作ったりしています。
そうなんです…実はマウンテンマグには兄貴が居たのです。
言ってみれば、元祖マウンテン型であります。

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伊藤環 @ichi_tas_zero
枯淡釉5寸角皿
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

暗がりで深い光を放つ金属のような印象。朽ちていくものが持つ静かな美しさを感じて、初めて手にしたときは、これは陶器?今の時代のもの?と不思議な気持ちになったのを覚えています。
枯淡釉。
ブリキが錆びていく様に美しさを感じ、そのイメージを釉薬の名称にされたそうです。

こちらは錆銀彩とは違い、使い続ける中での風合いの変化はほとんどありません。言わば完成された器。
一枚ずつ、表情が本当に様々です。
オンライン上でもなるべくご希望に沿う風合いのものを選んでいただきたいので、お写真をご希望される方は、ご注文確定後にメールでお問い合わせください。ご注文いただいた順に対応させていただきます。

枯淡釉蕎麦猪口
径9.5×高さ6
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

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伊藤環 
錆銀彩デルフト皿 浅
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

青みを帯びた黒、錆びたような風合いが、まるで古い青銅器のような錆銀彩の器です。

青が強いもの、黒っぽいもの、赤みが混ざっているものなど、一枚ずつ表情が違います。
長年使いつづけていくと、釉薬に含まれる銀が表面に浮かび上がり、次第に燻銀のような鈍い光を放つ色合いに変化していきます。

2枚目の写真は自宅で使っているもの。
使い始めて丸2年くらいでしょうか。使用頻度は高いので、けっこう変化しています。でもあるお店で、ほぼ毎日使っているという錆銀彩のプレートが、古いピューターと見紛えるような渋い変化を遂げているのを見せていただき、我が家の子はまだまだだなあと思いました。

選んだ器の色合いと、その後の使い方によって変化はきっと様々。選ぶ楽しみ。また育てていく楽しみもある器です。

大好きなビストロでテイクアウトしたパテドカンパーニュ。リムを生かして真ん中に盛りつけました。

ワンプレートで。
幅広のリムを生かして中央に盛りつけても素敵ですが、めいっぱい盛りつけても、これまた良いです◎
リムがほんの少し斜めに上がっているので、いろいろのせても立体的にきれいに盛りつけられます。

伊藤環 オンライン個展
5/26(火) 21:00〜

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5月は伊藤環さんの展示会を予定しておりましたが、コロナウイルスの影響で来年の5月に延期することにいたしました。
楽しみにしてくださっているお声を沢山いただいておりましたので、残念でなりません。
ですが、今年まったくなにもしないのは寂しいので、アイテムをぎゅっと絞りまして、ちいさなオンライン個展を開催いたします。
スタートは5/26(火)から。21時頃の掲載を予定しております。
またこの度のオンライン個展では3回に分けて掲載いたします。2回目は6/2(火)、3回目は6/18(木)を予定しております。
作品を店頭で手に取っていただけないのはとても残念ですが、なるべく画面上でも作品の魅力が伝わるよう努めたいと思います。
ぜひたくさんの方にご覧いただけますように。何卒よろしくお願いいたします。

4月につづき、5月も通常の営業を自粛し、アポイント制でご対応させていただきます。
ご来店希望の方は、事前にお電話(089-933-8911)、インスタグラムのDMなどからご連絡ください。
お客様が重ならないようお一人ずつ、ご希望の時間帯にご案内します。
ひきつづきご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

【5月のアポイント日】
月~金
11時~16時の間

会いたい人と自由に会い、集まって、笑い合えるいつもの日常が一日も早く戻ってきますように。
それまであまり悲観的にならず、明るく毎日を過ごしていきたいです。
今回の事態が経済に与える影響は計り知れませんが、それでも私たち人類にとって、なにかしら学びや得るものがあるはず、と思いたい。

自宅の庭に真っ赤に実った桜桃の木。摘み取って、久しぶりにジャムを作りました。
毎年気がつくとあっという間に鳥に食べられてしまいますが、今年は私の勝ち。思いがけないステイホームのおかげかな。
この春から県外に行くはずだった大学1年生の娘がおりまして、授業が始まらず、引っ越しもできず、いまだ自宅に。昨年は受験勉強で忙しかった娘と、親子の密な時間を過ごすことができています。これも私にとっては思わぬ嬉しい誤算です。(娘は早く引っ越したいはず・・・)

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