UTSUWA & LIVINGWARE STROLL ストロール

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昨日をもちまして、伊藤環さんの展示会を終了いたしました。

一年前のオンライン個展からの、店内での初個展。
まさかのコロナ2年目突入で、残念ながら環さんの在廊は叶いませんでしたが、見応えたっぷりの素晴らしい作品を届けてくださり、美しい店内景色をお客様とともに堪能した9日間でした。

足をお運びくださった皆様、オンラインストアを覗いてくださった皆様も、心よりありがとうございました。
環さん、連日連夜の制作に弾丸搬入ドライブ、お疲れ様でした。

お選びいただいた作品がそれぞれの場所で愛され、日常がまたすこし楽しく、気持ちを明るくするお手伝いができましたら幸せです。
今展での作品の一部は、引き続き店頭とオンラインともにご案内いたします。
また以前より常設でもご案内しているランプシェード、今回新しく届いた琺瑯釉シェードと合わせて、こちらも引き続きご覧いただけます。

オンラインストアよりご注文の皆様へ
ただ今順番に発送を進めております。まだお届けできていない方、あと少しだけお待ちください。

本日31(月)・6/1(火)・2(水)とお休みをいただき、今週の営業日は3(木)のみです。
なお6月の営業日につきましては弊店HPの【STORE INFO】でご確認ください。

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期間 2021.5.22(sat) – 5.30(sun) 
会期中無休
営業時間 11:00-16:00
(土日は17:00まで)

*ご来店時はマスクの着用と手指の消毒をお願いいたします。
*店内混雑時は人数制限をさせていただきます。あらかじめご了承ください。

白泥、枯淡釉、柞灰、錆銀彩など、独創的な釉薬がみせる景色。
作家の手から生まれる形は、風格とエレガントさを備えながらもどこかのびのびと、鷹揚な空気を纏っています。
普段の日常をすこし特別なものに感じさせてくれるような器や花器などがたくさん並びます。
この機会にぜひご高覧ください。

作品や展示会風景など、随時インスタグラムにてご紹介していきますので、そちらも合わせてご覧いただければ嬉しいです。

作家プロフィール
伊藤 環(いとう かん)
1971年生まれ。
大阪芸術大学卒業後、京都にて山田光氏(走泥社創始)に師事。
信楽 “陶芸の森” にて各国若手作家と競作の後、郷里秋月へ戻り、父 橘日東士氏と共に作陶。2006年神奈川県三浦市三崎に開窯。2012年岡山県岡山市に移住。

この度の展示会では、多くの方に注目していただき、また全国からご注文をいただきまして誠にありがとうございました。
オンライン個展という初めての試み。
世の中が不安定なこの時期に一体どのくらいの反応をいただけるのか
画面上で作品の魅力をどこまでお伝えできるのかと不安も大きく
どうかシステムトラブル(と、私のミス)が起こりませんように!と祈る気持ちで3回の掲載を迎えましたが、
ありがたいことに全てが杞憂に終わりました。
十分な点数をご用意したつもりでしたが、ご注文速度があまりにも早く、きっと残念な思いをされた方も多かったのではと思います。
申し訳ありません。でもまたどこかで、よいご縁がありますように。

ウェブ上でのお顔の見えないやりとりのなかで、温かいお気持ちを沢山いただきました。
10周年おめでとうございます。
更新楽しみにしています。
ずっと欲しかった環さんの作品、嬉しいです。
大切にします。
いつか愛媛に行ってみたいです。
などなど…
ご注文メールや届きましたのご報告メールに添えてくださった優しいお言葉の数々に
こんな時期だからこそ尚更胸が熱くなりました。

また今回は「オンライン個展」と銘打ってしまっただけに、情勢が幾分か和らぐ中でもなるべく店頭販売を控え、
オンライン優先でさせていただきましたので、地元の方にはご不便をおかけしてしまいました。
それでも沢山の方が参戦(?)してくださり、それもまた大きな励みとなりました。
お選びくださった器で、毎日がまた少し楽しくなり、気持ちが上向きになるお手伝いができましたら幸せに思います。

ご挨拶が長くなりましたが。。
ご覧いただきました皆様。
弊店10周年の記念に美味しいお菓子で花を添えてくださった atelier campagne の佳奈子さん。
ストロールへの愛とともに素晴らしい作品を届けてくださった環さん。
関わってくださった皆々様へ、心よりお礼申しあげます。

次は来年の、また同じ時期に。
店内いっぱいの環さん作品と、スペシャルな企画をご用意して、皆さまとともに楽しみたいと思います。
ひきつづき何卒よろしくお願いいたします。

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【6/2(火) 21:00〜 掲載スタート】

*枯淡釉作品 4種類
(マウンテンマグ / 蕎麦猪口 /5寸角皿 / 取り鉢)
*柞灰マグ
計5種類の追加入荷作品を掲載いたします。

前回はあっという間に完売してしまった器たち。また環さんにお願いして沢山届けていただきましたので、ぜひまたご覧いただけると嬉しいです。

今回のオンライン個展では、3回に分けて掲載を行います。
ちなみに3回目は、錆銀彩作品の追加入荷分と、白泥作品(白泥灰釉マグ・白泥スタッキングマグ・白泥灰釉スープボウル)を掲載いたします。掲載時期は6月中頃を予定しております。

6/2の追加入荷分をご注文の方で、3回目の掲載をご覧になった後の発送をご希望の方は、ご注文時に備考欄にお書き添えください。ご注文が分かれましてもお品を全て同梱してお送りさせていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

さて、店舗も明日6月からはアポイント制ではなく、通常営業(でも不定休です)に戻ります。
店舗でも環さんの作品をご覧いただけるようご用意しましたので、ぜひご来店ください。

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今回、マグカップのご購入と合わせて、1+0(イチタスゼロ)オリジナル珈琲豆と、クッキー缶をセットにしたギフトボックスの販売をご用意しております。
(マグカップはまた改めてご紹介します)

お菓子をご用意くださるのは、岡山でパンと料理のお教室を主宰されているCampagne の加藤佳奈子さん。
クッキーの種類は
*黒胡椒チーズ
*カフェペカン
*クリキュイット(アーモンドとヘーゼルのメレンゲ菓子)
*スペキュロス
*バターガレット
の5種。
チーズと胡椒の相性、コーヒーとナッツのほろ苦さ、ピリっと効いたスパイス。シンプルな味わいと後味の良さ、それぞれに記憶に残る美味しさです。
食感と風味の違いを楽しみつつ、環さんのマグと珈琲で楽しいひとときを過ごしていただけますように。

佳奈子さんは伊藤ご夫妻とも親交があり、私たちもなにかとご縁を感じていた方。本当は今回の展示会のイベントとしてお食事会をお願いしていました。これもまた延期に。来年のお楽しみとなりました。

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伊藤環
枯淡釉 マウンテンマグ
径7.2×高さ10センチ
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)
*マグをお求めの方は、1+0珈琲とatelier campagneのクッキーをセットにギフトボックスのご用意もございます。詳しくは弊店のオンラインストア、「伊藤環オンライン個展」のページをご覧ください

環さんはとても沢山のマグを作られています。同じ作品でも、過去に制作されたものからサイズやバランスが少しずつ移行していくものも。
底から口に向かって窄まった形。底の膨らみ。
この「マウンテンマグ」と名付けられた独特なデザインは、なにかイメージするものが基にあったのか、お話を伺いました。

(以下、環さんのお話です)
「マウンテンマグ」
私の頭の中に浮かんだ最初のマグカップと言えばキャンプで登場する2層式のステンレス製のマグでした。
今から30年近く前の話しです。
お尻の部分が安定するようにぷくっと膨らんだ形がお気に入りで、実際に学生時代一人暮らしでも使っていました。

20代前半に実家の窯元に戻り、最初に作ったマグカップは、そのステンレスマグを写したもので、現在のマウンテンマグの土台として誕生したわけです。
当時はひと回り小さいサイズで、もっとずんぐりしていました。
その頃を思い出しますと、秋から冬に向かう肌寒くなる季節で、冷めにくくする為と、それまで見た事の無い形をと云う若気の至りで口に向かって閉じていく、所謂山形の形を作り始めていたと記憶しております。
高台からの立ち上がりは、ステンレスマグを踏襲しぷくっと膨らんだお尻でした。

ある日、実家の窯元で筆筒花入れという桃山時代の花器を習って作っていた時でした。
高台からの立ち上がりに緊張感を持たす為にエッジが効いた古典的なデザインが、マグにも使えるのでは…と考えたのです。それが現在に繋がるマウンテンマグの2歩目となりました。
それからブラッシュアップを続け、現在もそれは続いております。

最近では口を閉じた形のマグはよく見かけるようになりました。若い作家さんが作られたこの様な形のマグを、とあるお店の方の説明文の中で”マウンテン型”と称される一文を見た時は、カテゴライズされるのは複雑ではありますが、このマグが市民権を得たのだと実に感慨深い思いでした。

余談ではありますが、原型となったステンレスマグを写したデザインですが、地味に枝葉を伸ばし今でも気が向いたら作ったりしています。
そうなんです…実はマウンテンマグには兄貴が居たのです。
言ってみれば、元祖マウンテン型であります。

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伊藤環 @ichi_tas_zero
枯淡釉5寸角皿
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

暗がりで深い光を放つ金属のような印象。朽ちていくものが持つ静かな美しさを感じて、初めて手にしたときは、これは陶器?今の時代のもの?と不思議な気持ちになったのを覚えています。
枯淡釉。
ブリキが錆びていく様に美しさを感じ、そのイメージを釉薬の名称にされたそうです。

こちらは錆銀彩とは違い、使い続ける中での風合いの変化はほとんどありません。言わば完成された器。
一枚ずつ、表情が本当に様々です。
オンライン上でもなるべくご希望に沿う風合いのものを選んでいただきたいので、お写真をご希望される方は、ご注文確定後にメールでお問い合わせください。ご注文いただいた順に対応させていただきます。

枯淡釉蕎麦猪口
径9.5×高さ6
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

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伊藤環 
錆銀彩デルフト皿 浅
(5/26〜オンライン個展 掲載作品)

青みを帯びた黒、錆びたような風合いが、まるで古い青銅器のような錆銀彩の器です。

青が強いもの、黒っぽいもの、赤みが混ざっているものなど、一枚ずつ表情が違います。
長年使いつづけていくと、釉薬に含まれる銀が表面に浮かび上がり、次第に燻銀のような鈍い光を放つ色合いに変化していきます。

2枚目の写真は自宅で使っているもの。
使い始めて丸2年くらいでしょうか。使用頻度は高いので、けっこう変化しています。でもあるお店で、ほぼ毎日使っているという錆銀彩のプレートが、古いピューターと見紛えるような渋い変化を遂げているのを見せていただき、我が家の子はまだまだだなあと思いました。

選んだ器の色合いと、その後の使い方によって変化はきっと様々。選ぶ楽しみ。また育てていく楽しみもある器です。

大好きなビストロでテイクアウトしたパテドカンパーニュ。リムを生かして真ん中に盛りつけました。

ワンプレートで。
幅広のリムを生かして中央に盛りつけても素敵ですが、めいっぱい盛りつけても、これまた良いです◎
リムがほんの少し斜めに上がっているので、いろいろのせても立体的にきれいに盛りつけられます。

伊藤環 オンライン個展
5/26(火) 21:00〜

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5月は伊藤環さんの展示会を予定しておりましたが、コロナウイルスの影響で来年の5月に延期することにいたしました。
楽しみにしてくださっているお声を沢山いただいておりましたので、残念でなりません。
ですが、今年まったくなにもしないのは寂しいので、アイテムをぎゅっと絞りまして、ちいさなオンライン個展を開催いたします。
スタートは5/26(火)から。21時頃の掲載を予定しております。
またこの度のオンライン個展では3回に分けて掲載いたします。2回目は6/2(火)、3回目は6/18(木)を予定しております。
作品を店頭で手に取っていただけないのはとても残念ですが、なるべく画面上でも作品の魅力が伝わるよう努めたいと思います。
ぜひたくさんの方にご覧いただけますように。何卒よろしくお願いいたします。